「おはようー」
「おはよう。今日出かけるんでしょ」
「うん」
「朝ごはんはコーンフレークでいいや」
そんな横着はいけないぞ。芹沢茜。
「気をつけるのよ」
「はーい」
(財布オッケー。携帯オッケー、鍵オッケー、iPodオッケー、眼鏡オッケー。さあ、行くか決戦の場へ)一般参加だけどね。
「うるさい」

「間に合ったー」
発車まで3分残して到着。
「うーん、座席空いてないなぁ。さすが準特急」
準特急は京王線知らない人にはなんだかわからんぞ。
「ここでいいかな」
ずいぶんと前に座る芹沢。
はたしてそれが吉と出るか凶とでるかっ!
「うるさいってば」
地の文にツッコミをいれてはいけないぞ。
「もういい」

「あー、緊張してきた。iPodで音楽でも、って充電し忘れた。待ち時間のために取っとくために聞くわけいかないよ〜」
ついでに、私は家で気付いたぞ。
電車の中ではこれを書いてしのいだ。
「やることないなぁ」
がんばれ芹沢茜。
「あんた馬鹿にしてるだろ」
してないよ。
「でも、私こういうの初めてなんだよなぁ。緊張するな」
全くその通りだ。
新刊と発音出来るか心配で昨日から2時間ぐらい悩んでるからな。
「なんつー、微妙な時間。そんなことより、並ぶところとか分かるかな?あと、先に並んでる人がいるといいな」
私は間違ってサークルの列に並んでしまうほうが心配だ。
そういえば、私たちは目当てのサークルがないな。
「あんた、もう地の文じゃないよ。
私たちはとりあえず歩いて面白そうなものを買うしかないよ」
事前に調べるべきだったな。
「一応見たけど、サイト開いてない作家さんもいるわけだから」
やはり最後は自分の足というわけだ。
「多分」

「あ、耳がキーンとする」トンネルに入ったからだろう。
「そうなんだけどさぁ、もう少し面白い言い方して欲しかったな」
明大前で結構降りたな。
「うん。ってそんなこと言ってたら出口間違えちゃったよ」
え。

「もう、総武線は間に合わないし」
だからっておにぎり買う理由にはならないな。
「仕方ないじゃん。お腹減ってるんだからー」
だからコーンフレークは止めとけばよかったのに。
さっきは前の座席に座ったら微妙な位置だっしな。
「うるさいなぁ。中央線がちょうどきたんだからいいだろ」
イベントとかは講談社フェスティバルぐらいだったか?
「覚えてないけど、講談社フェスティバルよりは緊張してる」

「あれ?切符がない」
財布の中は?
「ない」
切符をなくして焦る芹沢。
「あ、ポケットにあった」

さて、着いたな。
「何と言うか。凄いな」
BGMだけで、おじさん興奮しまくり。
「こんなにぱにぽにファンがいるんだ」
いいことだ。
「もしかしたら、これを見てる人で桃月祭に来た人はあってるかもしれないね」
うむ。
「あと、一時間。長いな」
カタログ読んでろ!
「読み終わった。で、どこ回るの」
Dを中心に。
「馴れてる人は凄い」
ああ。三人でどこ回るか分担してるし、委託がどうのこうのと、ベテランだ。
「初心者は初心者らしく行こっか」
ああ。
「やっぱり、男の人の比率の方がたかいんだ」
お兄さんびっくりだ。
「次はらき☆すたネタかよ。白鳥と被るからやらないんだろ」
いや、もう慣れた。
「帰りたい(泣)」


あー、疲れた。
「いや、肝心の内容は?」ロボ子がいた。
「それだけっ!?」
冗談。開催と同時に買いまくったよ。
「開催から時間たつとやっぱり人が少なくなるな」
ただ昼ご飯を食べに行っただけかも知れないが。
「しかし、終了までかなり時間があるぞ」
暇だ。
「つーか、スケブもって来るべきだったんじゃないか?」
あ、やっぱり。
「それにしても姫子のコスプレが多いんだな」
個人的にはロボ子の中のひとが気になる。

「うー、お腹空いた〜」
でも、カルタ大会をのがすのも。
「と言いつつ参加してなきゃ意味ないよな」
一人だったし。

「さあ、お昼お昼」
ヨドバシ秋葉だな。
それにしても普通の人が会場な上の施設をつかうために通るんだが、かなり好奇な視線で見てたんだが。
「やっぱり珍しいんじゃない」
んー、そうか。でも、桃月祭から出るとBGMが亡くなって淋しいな。
「あそこはぱにぽにソング流れ続けてたからね」
ん、そろそろレストラン街だな。
「ないな」
ああ。
「一人で来るところじゃなね」
どこいくかな?
「コンビニ」
そうするか。

「てっ、言ってなのになのになんでラーメン屋なんだ?」
700円って高いよな。
「さっきまで同人誌買いまくって奴のいうセイフじゃないな」
「あ、ヤバッ。携帯の電池があと一本しかない」
充電したのにな

「あれ?帰って見たら歌が代わってる」
ん、ああ。残酷な天使のテーゼか。
「あわないなぁ」

「さてと、じゃんけん。じゃんけん」
色紙欲しさで意気揚々としてる。芹沢。
「どれがいいと思う?」
やはり芹沢狙いだろ。
「勝てない」
ああ、色紙が。
「結局何も取れなかった」
「んん、じゃんけん大会も終わったし帰るかな」
ああ、芹沢の色紙欲しかったなぁ。
「いつまで言ってるんだよ。うるさいなぁ」
愛か、愛がたりなかったのか!
「私にこんな役周りさせたからだよ」
色紙が売られてたらぜってぇ許さねぇ。
「でも、買うだろ」
うん。
「でも、看板が当った人が気になるな」
どうやって持ちかえったんだろ?
「電車だったらすごいよね」
確かに。

「ただいま」
「あら、お帰り。楽しかったの?」
「うん」